最近、企業のシステムに不正アクセスされて、たくさんの個人情報が盗まれる事件が続いています。スマホを使っている人にとって怖いのが、盗まれた情報を使って自分の電話番号を乗っ取られることです。
最近なにがあったの?
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 9月25日 | タイムズカー(パーク24グループ)が不正アクセスを検知 |
| 10月9日 | 国家サイバー統括室・総務省・金融庁などが、不正アクセスによる情報漏えいが相次いでいるとして注意を呼びかけ |
| 10月9日 | 金融庁が、運転免許証などの画像を送る本人確認をやめて、ICチップの読み取りに早めに切り替えるよう金融機関に要請 |
| 10月23日 | タイムズカーが調査結果(第5報)を発表 |
タイムズカーの発表では、氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス・運転免許情報など662万8007件に外部へ送られた痕跡がありました。運転免許証などの本人確認書類の画像は146万4800件に外部送信の痕跡があります(画像は暗号化して保管されていたとしています)。会員はマイページで自分のどの情報が漏れたかを確認できます。
金融庁は、漏れた本人確認書類の画像が悪用されることを心配して、銀行などに対策を急ぐよう求めました。国の制度でも、2027年4月から本人確認書類の画像を送る方法は廃止され、ICチップの読み取りに原則まとめられる予定です。
SIMスワップってなに?
PayPayの説明によると、SIMスワップ詐欺は「フィッシングメールやSNSなどで個人情報を手に入れ、本人になりすまして携帯電話会社に連絡し、電話番号を犯人のスマホに移す」手口です。
電話番号を取られると、SMSで届く認証コードが犯人に届くようになります。そのため、
- PayPayなどのアプリに勝手にログインされて、支払いや送金をされる
- 銀行口座やクレジットカードを勝手に申し込まれる
といった被害につながります。PayPayは実際にこうした事例が確認されているとして、注意を呼びかけています。
楽天モバイルでも以前、フィッシングサイトなどで盗まれた楽天IDとパスワードを使って、eSIMを勝手に再発行される事案があり、同社が注意を呼びかけました。eSIMはネットで再発行できるぶん、IDとパスワードを盗まれると危険です。
今日からできる対策
- パスワードを使い回さない:キャリアのID(dアカウント、au ID、楽天IDなど)は、ほかのサービスと違うパスワードにする
- 2段階認証(多要素認証)を使う:パスワードだけでログインできないようにする
- SMSやメールのリンクを開かない:「料金未払い」「アカウント停止」などの連絡が来ても、リンクからではなく公式アプリや公式サイトから確かめる
- ログイン履歴をときどき見る:キャリアのマイページで、覚えのないログインや手続きがないか確認する
- 漏れた可能性がある人は特に注意:タイムズカーの会員はマイページで漏えい内容を確認し、なりすましの連絡に気をつける
もし被害にあったら
楽天モバイルは、覚えのないeSIM再発行があったときは「回線を止める → 楽天IDのパスワードを変える → 回線を再開する → eSIMを再発行する」の順で手続きするよう案内しています。ほかのキャリアでも、まずは回線を止めてもらうことと、IDのパスワードを変えることが大切です。
PayPayや銀行で覚えのない支払いや申し込みがあったときは、取引の履歴を確認して、PayPayや金融機関にすぐ問い合わせましょう。
情報元:タイムズカー公式(第5報)、PayPay公式(SIMスワップ詐欺)、国家サイバー統括室(注意喚起)、ITmedia NEWS(金融庁の要請)、ケータイ Watch(楽天モバイルのeSIM再発行)